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コラム

2|イベント主催者のための成功ノウハウ完全ガイド 3.当日の運営とファシリテーションのスキル3【聞き手を惹きつける話し方・プレゼンテーション】

声のトーン、速さ、ジェスチャーの使い方

前回のコラムでは、聞き手に分かりやすくメッセージを伝えるための話の構成と論理的な展開についてお話ししました。しかし、どんなに内容が素晴らしく論理的に構成されていても、話し方一つで聞き手の印象やメッセージの伝わり方は大きく変わります。言葉そのものだけでなく話し手の「声のトーン」「話す速さ」「ジェスチャー」といった非言語的な要素も、聞き手を惹きつけ心に響く伝え方をする上で非常に重要です。

なぜ非言語的な表現が重要なのか?

言葉以外のこれらの要素はメッセージの内容を補強し、話し手の感情や熱意を伝え聞き手の関心を維持するために大きな役割を果たします。
コミュニケーションにおいて、言葉以外の要素が与える影響は大きいと言われています。

 

声のトーンの使い方

声のトーンを変えることでメッセージに抑揚と感情を加えることができます。

  1. 声の大きさ

    会場の広さや参加者数に合わせて声の大きさを調整します。
    マイクを使う場合も、小さすぎず大きすぎず参加者全員にクリアに聞こえる適切な音量で話すことが基本です。

  2. 声の高さ・抑揚

    単調な一本調子の話し方は聞き手を飽きさせてしまいます。
    声の高さを変えたり強調したい重要なポイントで少し声のトーンを上げたり下げたりと抑揚をつけることで、話に変化と感情が生まれ、聞き手を惹きつけます。
    重要な箇所では、普段より少し低めの落ち着いたトーンにすると、説得力が増すこともあります。

  3. 声の質

    明るく張りのある声で話すと自信や熱意が伝わりやすくなります。
    逆に、ぼそぼそとした声や早口は自信がないように見えたり聞き取りにくかったりします。

     

話す速さ(ペース)の使い方

話す速さは、聞き手の理解に直接関わります。

  1. 基本的な速さ

    聞き手が内容をじっくりと理解できる適切な速さで話すことが基本です。
    速すぎると聞き取りが追いつかず、遅すぎると退屈に感じさせてしまう可能性があります。
    聞き手の反応を見ながら適切なペースを探りましょう。

  2. 速さに変化をつける

    話す速さに意図的に変化をつけることで、メッセージを強調できます。
    例えば、

  • 重要なポイントの前で少し間を置く

  • 結論部分をゆっくりめに話す

  • 具体例を話す際は少しペースを落とす

    このように速さに変化をつけることで聞き手の注意を引きつけ「今、大切なことを言っているな」と感じさせることができます。


  1. 沈黙を恐れない

    話の要所で意図的に数秒の沈黙を挟むことも効果的です。
    これにより、聞き手に話の内容を考える時間を与えたり、次に話す内容への期待感を高めたりすることができます。

     

ジェスチャーの使い方

手や体の動きといったジェスチャーは、話す内容を補強し話し手の熱意を伝える非言語的な表現です。

  1. 自然なジェスチャーを心がける

    無理に大きな動きをする必要はありません。
    話の内容に合わせて自然に手や体を使うことで話がより生き生きと伝わります。
    「3つのポイントがあります」と指で数を示す「こちら方向へ進んでいます」と手で示すなど、話の内容を補強するジェスチャーは理解を助けます。

  2. 表情と視線

    明るい表情は親近感を与え聞き手の心を開かせます。
    また、参加者全体に目を配る視線は、一方的に話すのではなく対話しようという姿勢を示し、聞き手との繋がりを強めます。

  3. 不自然な動きを避ける

    ポケットに手を入れたまま話す、体を揺らす、落ち着きなく動き回る、話の内容と関係なく同じジェスチャーを繰り返すといった不自然な動きは聞き手の集中を妨げる可能性があるため注意しましょう。

     

これらの声のトーン、速さ、ジェスチャーといった非言語的な表現力を効果的に使うためには、日頃から意識し練習することが大切です。
自分の話し方を録音・録画して確認したり、他の人に聞いてもらってフィードバックをもらったりするのも良い方法です。

声のトーン、速さ、ジェスチャーといった非言語的な表現力は、あなたのメッセージをより豊かに力強く、そして聞き手の心に響かせるための重要なスキルです。
これらのスキルを意識的に活用することで、あなたの話し方やプレゼンテーションは格段に向上し、会議やイベントの成功に繋がるはずです。

これで、聞き手を惹きつける話し方・プレゼンテーションに関するコラムは終了です。
次回のコラムからは、メッセージを明確に伝えるための「分かりやすい資料作成のコツ」について掘り下げていきます。

 

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3.当日の運営とファシリテーションのスキル3【聞き手を惹きつける話し方・プレゼンテーション】

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