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コラム

3｜働く場所・スタイル 第4章：新しい働き方を支える空間デザインとテクノロジー

コラム第13回：自宅でも快適に働く環境づくり-おすすめアイテムと工夫

第4章「新しい働き方を支える空間デザインとテクノロジー」もいよいよ今回が最後です。前回は、働き方をアップデートするためのテクノロジー活用法についてお話ししました。テクノロジーは、私たちの働く場所や時間を柔軟にする強力な味方です。 そして、多様な働き方の中でも、多くの人が日常的に利用する場所となったのが「自宅」です。通勤時間がなく、自分のペースで働ける自宅でのリモートワークは魅力的ですが、オフィスのように仕事のために整えられた空間ではないため「集中できない」「身体が疲れる」「オンオフの切り替えが難しい」といった課題も少なくありません。 しかし、自宅環境を少し工夫するだけで驚くほど快適に、そして効率的に働くことができるようになります。今回は、自宅での仕事環境を改善するための「おすすめアイテム」と「工夫」をご紹介します。

自宅での環境づくりが大切な理由

自宅で働く時間が長くなった今、環境づくりは単なる快適性の追求ではなく、生産性、集中力そして心身の健康維持のために不可欠です。

  • 生産性と集中力の向上

    適切な照明や整理整頓された空間は、集中力を高め、作業効率を向上させます（コラム第9回参照）。

  • 身体的な負担の軽減

    長時間座って作業する場合、身体に合った椅子やデスクは、肩こりや腰痛といった身体的な不調を防ぎます。

  • オンオフの切り替え

    仕事とプライベートの物理的・心理的な境界線を作ることは、仕事への集中力を高め、燃え尽き症候群を防ぐために重要です。

  • 精神的な快適さ

    居心地の良い、自分の好みに合った空間は、仕事へのモチベーションを高め、前向きな気持ちで取り組むことを助けます。

     

快適に働くためのおすすめアイテム

自宅のスペースや予算に合わせて、少しずつでも導入を検討したいアイテムをご紹介します。

家具

  • 良いオフィスチェア

長時間の作業の質を大きく左右します。
身体をしっかりサポートし、正しい姿勢を保てるものを選びましょう。

  • 昇降式デスク

座りっぱなしを防ぎ、立って作業する時間を取り入れることで、血行促進や集中力維持に繋がります。
コンパクトなものや、既存のデスクに乗せて使えるタイプもあります。

  • 仕切りやパーテーション

家族がいる場合などに、物理的に仕事スペースを区切ることで、集中を妨げられにくくなります。

PC周辺機器

  • 外部モニター

    ノートPCだけでの作業に比べ、圧倒的に作業効率が向上します。
    複数のアプリケーションを同時に表示できるため、情報参照などがスムーズになります。

  • 外付けキーボード・マウス

    ノートPCのキーボードやトラックパッドよりも、手に負担がかかりにくく、快適なタイピングと操作性を実現できます。
    ディスプレイから少し距離を置くことで、自然な姿勢で作業できます。

  • 高品質なWebカメラ・マイク・ヘッドセット

    オンライン会議の相手にクリアな音声や映像を届けることで、スムーズなコミュニケーションに繋がります。

その他便利グッズ

  • デスクライト

    手元を適切に照らし、目の負担を軽減します。調光・調色機能があるものだと、時間帯や作業内容に合わせて調整できて便利です。

  • PCスタンド/モニターアーム

    ノートPCの画面を目の高さに合わせたり、外部モニターの配置を自由に変えたりすることで、姿勢改善や首・肩への負担軽減に繋がります。

  • 電源タップ・ケーブルオーガナイザー

    デスク周りがケーブルでごちゃつくのを防ぎ、整理整頓を助けます。

  • 観葉植物

    視覚的な安らぎを与え、リラックス効果や集中力向上の効果が期待できます。

  • ブルーライトカット眼鏡

    PCやモニターから発せられるブルーライトをカットし、目の疲れや睡眠への影響を軽減します。

  • タイマー

    作業時間を区切る際に便利です。ポモドーロテクニックなどを実践するのに役立ちます。

     

自宅での集中力を高める「工夫」

アイテムを揃えるだけでなく、日々の工夫も重要です。

  • 「仕事専用スペース」を確保する

    物理的に独立した部屋が理想ですが、難しい場合はリビングの一角やダイニングテーブルの一部など「ここで仕事をする」と決めた場所を作り、仕事道具以外は置かないようにします。
    視覚的に仕事とプライベートを区別することが大切です。

  • 整理整頓を習慣にする

    使わない書類やモノはすぐに片付け、常に作業スペースを整頓しておきましょう。
    視覚的なノイズを減らすことが集中力維持に繋がります。

  • 光・音・温度をコントロールする

    可能であれば自然光が入る場所で働き、カーテンなどで明るさを調整します。
    騒音が気になる場合は、耳栓や環境音を活用します（コラム第9回参照）。
    室温も快適な状態に保ちましょう。

  • 仕事着に着替える・ルーティンを作る

    パジャマのままでなく、仕事をする格好に着替える、始業前に軽い体操をするなど、仕事モードに入るためのルーティンを作ることが心理的なオンオフの切り替えに役立ちます。

  • 家族とのルールを決める

    小さな子供がいる場合など、家族に仕事中であることを伝え、声かけのタイミングなどを相談しておくと中断を減らせます。

  • 休憩時間をしっかり取る

    集中力を維持するためには、計画的な休憩が不可欠です。
    短い時間でもデスクから離れ、ストレッチをしたり窓の外を眺めたりしてリフレッシュしましょう。

     

自宅環境の限界を知る

自宅での環境づくりは生産性向上に非常に有効ですが、スペースや家族構成、業務内容によっては限界があることも事実です。

例えば、大人数での集まりや機密性の高い外部との会議、あるいは自宅では集中できないほど重要な個人作業など、自宅環境だけでは十分に対応できない場面も出てくるでしょう。
そのような場合は、オフィス、コワーキングスペース、そして設備が整っていてプライバシーが確保されたレンタルスペースといった外部の働く場を上手に活用することが、多様な働き方を成功させるための重要なヒントとなります。

 

まとめ：自宅は「働く場」の一つ。最適な環境を創り出そう

自宅は、多様な働き方における重要な「働く場」の一つです。
今回ご紹介したようなアイテムを取り入れたり日々の工夫を実践したりすることで、自宅でも快適に、そして効率的に働く環境を創り出すことができます。

自身の心身の健康を守りながら高いパフォーマンスを発揮するためにも、ぜひ自宅の仕事環境を見直してみてください。
そして、自宅環境の限界を感じた際には、目的に応じて他の働く場も組み合わせながら、あなたにとって最適なワークスタイルを実現していきましょう。

第4章は今回で終了となります。次回の第5章からは、「多様な働き方でキャリアを切り拓くビジネススキル」をテーマに、変化の時代に求められる個人のスキルについて深掘りしていきます。

 

コラムカテゴリ一覧

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８．SMG貸し会議室が運営する変わり種の会場

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１．準備編2【参加者を知る】

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４．会議・イベント成功のための応用ノウハウ1【セミナー・研修】

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５．成果測定と次への繋げ方2【フォローアップ】

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第2章．リモート時代のチームワークと話し方

第3章．集中力と生産性を引き出す働く場所の選び方

第4章：新しい働き方を支える空間デザインとテクノロジー

第5章：多様な働き方でキャリアを切り拓くビジネススキル

第6章：働き方の未来とレンタルスペースの可能性

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