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コラム

10|色々なビジネスモデル考察 5.アイドルビジネスについて

アイドルビジネスの収益構造【徹底解説】

ライブチケットだけじゃない!ファンの「応援したい」を収益に変える仕組み 華やかなステージで輝くアイドルたち。その活動を支え、一つの「ビジネス」として成立させているのは、一体どのような収益構造なのでしょうか。 多くの人がイメージする「ライブのチケット代」は、実は収益全体の一部に過ぎません。特に、ライブハウスを中心に活動するアイドルにとって、そのビジネスモデルの核心は、ファンとの直接的な繋がりの、さらにその先にあります。

今回は、ファンの「応援したい」という熱い気持ちを、いかにして収益へと転換させていくのか、現代アイドルビジネスの巧妙なマネタイズの仕組みを徹底解説します。

グッズ販売と「特典会」

Gemini_Generated_Image_u7buehu7buehu7bu.pngのサムネイル画像ライブアイドルの現場において、
ライブパフォーマンスそのものと同じくらい、あるいはそれ以上に重要な時間。
それが、ライブ後に行われる「物販」と「特典会」です。

  • 「特典券」としてのグッズ
    ライブが終わると、フロアの一角でグッズ販売が始まります。ここで売られるTシャツやタオル、そして「チェキ券」と呼ばれる券などをファンが購入。その購入金額に応じて、メンバーと交流できる「特典」が与えられます。つまり、グッズは記念品であると同時に、アイドルと会うための「参加券」としての役割を持っているのです。

  • 最強の収益源、「チェキ会」
    特典会の中でも、最も中核となるのが「チェキ会」です。ファンは、1枚1,000円~2,000円程度の「チェキ券」を購入することで、好きなメンバー(推し)とインスタントカメラ(チェキ)でツーショット写真を撮り、その場でサインを書いてもらいながら、数十秒から1分程度の会話をすることができます。
    この「推しと一対一で話せる、自分だけの特別な時間」に、ファンは絶大な価値を感じます。原価が非常に低いチェキは、運営側にとって極めて利益率の高い商品です。そして、ファンは「もっと話したい」「今日のライブの感想を直接伝えたい」という想いから、複数枚のチェキ券を購入します。この「チェキ」こそが、ライブアイドルビジネスの生命線と言える収益源なのです。

ベースとなるライブ収入と、その他の物販

もちろん、特典会以外にも重要な収益源はあります。

ライブのチケット代は、特に複数のグループが出演する「対バン」形式の場合、
会場費や出演料の分配があるため大きな利益にはなりにくいですが、
グループの単独公演(ワンマンライブ)ともなれば、重要な収益の柱となります。

またライブ中にファンが一体となって使うペンライトや、
グループのロゴが入ったTシャツ、マフラータオルなども安定した収益を生み出す大切な商品です。

新たな資金調達法

Gemini_Generated_Image_yzyt5qyzyt5qyzyt.pngITの進化は、アイドルビジネスにも新しい収益の形をもたらしました。

  • オンライン配信(投げ銭)
    SHOWROOMやYouTube Liveといったプラットフォームで行うライブ配信では、ファンが「ギフト」と呼ばれるデジタルアイテム(投げ銭)を送ることで、アイドルを直接支援できます。これは、ライブ会場に来られないファンも参加できる、重要な収益源となっています。

  • クラウドファンディング
    新曲のCD制作や、新しい衣装の製作、あるいは活動資金そのものを、ファンから直接募る手法です。支援したファンには、リターンとして限定グッズやイベントへの招待などが用意されます。ファンは、アイドルの活動を支える「プロデューサー」の一員であるという、強い満足感を得ることができます。

  • オンラインファンクラブ
    月額制の有料会員サービスも、安定したストック収入を生み出します。会員限定のブログや写真、動画などを提供し、ファンに特別な「繋がり」を感じさせることが、継続の鍵となります。

このように現代のアイドルビジネスは多様な収益源を組み合わせることで成り立っています。
そして、その中心にあるのは、常にファンとの「交流」です。

ファンミーティングや特典会といった、
収益の核となるイベントの「場」をいかに設定するかは運営にとって死活問題です。
ライブハウスだけでなくSMG貸し会議室のような駅近で、手頃な価格で借りられる個室空間を「第2のイベント会場」として活用することで、
より柔軟で、収益性の高い活動が可能になるでしょう。

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