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コラム

8|イベント主催者様お役立ち情報 3.最強組織の設計図 失敗事例から学ぶリアルなケーススタディ集

第4回:理念なき拡大戦略が生んだ内部崩壊

前回は「資金トラブル」という、組織の血液に関わる致命的な問題を取り上げました。今回は、多くのリーダーが一度は夢見る「組織の拡大」そのものが、実は組織崩壊の引き金になり得るという、皮肉で、しかし極めて重要なケーススタディに迫ります。「大きくなれば全てが解決する」「会員数こそが成功の証」…そのような「拡大」という名の麻薬に溺れ組織が本来持つべき「魂」を見失った時、その先に待っているのは内部からの静かで、しかし確実な崩壊です。

成長の甘い罠「拡大」という名の麻薬に溺れる組織の末路

 

ケーススタディ4:コミュニティ「G社」D氏の野望と理念が消えた空中分解劇

リーダーD氏が立ち上げた国際交流コミュニティ「G社」。
当初は少人数ながらも異文化理解を深めるという明確な理念のもと、質の高いイベントや交流会を企画し、参加者から厚い信頼を得ていました。
メンバー同士の絆も強くまさに理想的なコミュニティの姿でした。

 

しかし、D氏は現状に満足できませんでした。

「もっと多くの人にこの素晴らしさを届けたい」「もっと大きな影響力を持ちたい」
そして、心のどこかでは「もっと大きな収益を上げたい」という野心が芽生え始めます。

D氏は、急速な会員数拡大と多角的な事業展開へと大きく舵を切りました。

 

その結果、何が起こったか。
まず、会員数を増やすために入会のハードルは限りなく低くなり、コミュニティの理念に必ずしも共感していない人々が大量に流入しました。

「誰でもウェルカム」の精神は、聞こえは良いものの、結果として組織の価値観を曖昧にし、活動の質を著しく低下させました。
新規事業も、理念との整合性よりも目先の利益や話題性が優先され「何でも屋」のような状態に。

 

古参メンバーは「昔のG社はこんなじゃなかった」と不満を募らせ、新メンバーは「結局このコミュニティは何がしたいの?」と混乱し、帰属意識を持てずに離れていきます。
メンバー間での価値観の衝突も日常茶飯事となりD氏のリーダーシップにも疑問符が灯り始めました。

 

気づけば、コミュニティ内には利益相反する複数のグループ(派閥とも呼べる)が生まれ内紛が激化。
D氏はその混乱を収拾する術を持たず、かつてあれほど一体感のあった「G社」は複数の小さなグループへと分裂し、事実上の空中分解を迎えたのです。

「一体、何のために組織を大きくしようとしたんだろう...」
D氏の野望は、理念なき拡大戦略の前にあまりにも脆く崩れ去りました。

 

 

なぜ「理念なき拡大」は組織を内側から蝕むのか?そのメカニズム

「G社」の悲劇は、決して絵空事ではありません。
理念を見失った拡大戦略が組織を破壊するメカニズムは、以下の通りです。

  1. 「目的」と「手段」の倒錯

    本来、組織の拡大は「理念を実現するための手段」であるはずが、いつの間にか「拡大すること自体が目的」となってしまいます。

  2. 価値観の希薄化と「烏合の衆」化

     理念に共感しないメンバーが増えることで組織のアイデンティティが失われ、向かうべき方向が定まらなくなります。
    ただ人が多いだけの「烏合の衆」と化すのです。

  3. 活動の質の低下とブランドイメージの失墜

     数を追い求めるあまり一つ一つの活動や提供するサービスの質が疎かになり、外部からの信頼や評価も地に落ちます。

  4. コミュニケーションコストの爆増と統制不能

    組織が不必要に大きくなると意思疎通は著しく困難になり、リーダーの目が隅々まで行き届かなくなります。
    結果、問題が放置され組織は統制不能に陥ります。

     

     

拡大戦略の前にリーダーが自らに問うべき「禁断の質問」

組織を拡大しようとする時リーダーは一度立ち止まり、以下の「禁断の質問」を自らにそして組織に問いかけるべきです。

「なぜ我々は拡大したいのか?」

その目的は、本当に理念の実現に貢献するのか?
単なる自己満足や見栄ではないか?

「拡大することで我々が失うものは何か?」

活動の質、メンバー間の親密な絆、組織独自の個性や文化など失ってはいけないものはないか?

「今の我々に拡大に見合うだけの"体力"(人材、資金、組織運営システム)は本当にあるのか?」

身の丈に合わない拡大は必ず組織に深刻な歪みを生む

「拡大しない」という選択肢は本当にないのか?

小さくても質の高い活動を続け、メンバー満足度の高い強い組織であるという道もあるのではないか?

 

教訓:理念こそが持続可能な成長の「魂」であり羅針盤である

組織の拡大はそれ自体が悪なのではありません。

問題なのは、その拡大が「何のため」なのかという目的、すなわち「理念」を見失ってしまうことです。
理念こそが、組織が進むべき道を照らしメンバーの心を一つにする「魂」であり「羅針盤」なのです。

全ての戦略や活動は、常にこの理念に照らし合わせて判断されなければなりません。
拡大する際も、単に数を増やすのではなく、理念に深く共感してくれる仲間を慎重に選び、組織の文化や価値観を丁寧に伝え、共有していく地道な努力を怠ってはなりません。

SMG貸し会議室のような落ち着いた環境で、定期的に理念共有のための合宿やワークショップを開催し組織の軸をメンバー全員で再確認することも、ブレない組織運営のためには極めて有効な手段です。

 

 

おわりに:「大きさ」よりもブレない「強さ」と「らしさ」を追求する

理念なき拡大は、組織を内側から崩壊させる最も危険な罠の一つです。

リーダーは、目先の規模や数字の魔力に惑わされることなく、自分たちの組織が本当に大切にすべきものは何か、その本質的な「強さ」と「らしさ」を常に追求し続ける覚悟が求められます。

次回は、「ケーススタディ5:外部からの批判・炎上への対応ミス」という、現代ならではの組織存亡の危機について深掘りします。

 

 

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